雑談・五十肩から陰と陽
どうもこんにちは、烏兎のマスターです。
本日は2018年12月21日金曜日、クリスマスを目前に街は賑わっていますね。
雑談・五十肩から陰と陽
今日は雑談です。
烏兎さんは毎週木曜日の午後、太極拳に通っています。
最近は太極拳のあと、五十肩のリハビリで作業療法にかかっているのですが、体も年を経るとどんどんいろいろな不具合が出てきますね。
リハビリといっても辛い運動はなく、固くなった筋肉を伸ばしてもらいながら作業療法士の先生と話をしているのですが、肩をやりやすい人、腰をやりやすい人など、先生の中では系統があるそうで、話を聞いているととても興味深く、毎週楽しい時間を過ごしています。
先生の話によると、肩と腰を比べると、肩の方が長くかかることが多いそうです。
その理由は、腰が痛むと動けなくなってしまうので早く病院に行くのですが、肩の場合は我慢を重ねた挙句に来るパターンが多いそうで、一年二年とかかる人が多いのだとか。
肩にしろ腰にしろ、例えば怪我や衝撃によってという急性症状でない限り、結局は蓄積疲労が原因ということで、先生によれば意外にも運動不足はあまり関係がないのでは?とのこと。
なぜなら五十肩は男性も女性も働き盛りに発症することが多く、定年退職後の年齢に比べたら運動量は多いはずなのに、この年代になりやすいのだから、運動不足がすべての原因とは考えにくいというのがその理由でした。
確かに、太極拳の先生も数年前に五十肩を発症し2年くらい患われたそうですが、その頃にはすでに毎日太極拳を教えていたそうですから、運動不足とは縁がなさそうです。
よく漢方では女性は7の倍数、男性は8の倍数で体に変化があるといいますが(黄帝内経という中国最古の医学書にそう書いてあります)、五十肩などはちょうどそんな時期にあたるのかもしれませんね。
ちなみに作業療法士の先生によると五十肩、男性は右肩が多く女性は左肩で来る人が多いのだとか。
男性は重たいビジネスバッグを右手に持つことが多いからかな?なんて話していましたが、確かに女性は右手をよく動かすので左で荷物を持つことが多いような気がします。
少なくとも私はそうで、長年左肩にかかったカバンの重みか~と思うと何か、呪いのようにも思えたりしちゃいますね(^^;)
先生によれば、本来緩む、縮むで対になっている筋肉に余計な緊張がかかり、緩むべき筋肉が緩みにくいために動かすたびに余分な力を必要とし、それによって疲労が蓄積していくのだとか。
その話を聞き、「緩む、いいですね。なんかリラックスしている感じありますね、緩んだ人っていいですね~」と話すと先生が
「それがね、筋肉が緩んでいる人って、なかなか運動してくれない傾向があって・・・」と仰っていました。
はあ、なるほど。緊張も緩み、どっちのタイプも一長一短、ちょうどいい感じってなかなかないんですね。
次に思いついて「じゃあ、緊張しやすい性格が筋肉に関係しているなんてことはありますか?」と尋ねてみたら、ふふっと笑って
「筋肉の質も人によって違っていて、それは例えば髪質の違いや肌質の違いのようなもので、筋肉もその人の個性みたいなものですよ」と教えてくれました。
個性か~、と思うと、なんとなく五十肩も受け入れたくなるというか、なんかホッとする言葉ですね。
作業療法士の先生と話していると、運動一つとっても、その人の体によって合う合わないがあり、一概に歩けばいいとか、走ればいいとかそういうセオリーは存在しないとか、人は一人一人違うという考えが根本にあって、すごく共感するんですよね。
漢方でももちろん、五十肩にも冷えが原因の人もいれば湿が原因の人もいて、単純にこれを飲めば治るというものもなく(まあうちは漢方茶のお店ですのでそもそもないですが)、病気ではなく人を見ることが本当に大事だなと思います。
そして緊張と緩みの会話でも思いましたが、やっぱり基本は陰と陽なんですよね。
陰と陽の世界であれば、中庸を行く(どちらにも偏らない)のが正解です。
運勢の波を感じていても、高く極まった中には必ず下がっていく兆しが生まれ、逆に、もう底辺、と思った中には必ず浮上の芽が生まれています。
森羅万象、日常のありとあらゆるところにある陰と陽のバランスについて思いを馳せつつ、五十肩によさそうなブレンドを作って飲む年末の午後でした。
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