今日の一杯は温ノ茶と富山銘菓「くろみつ玉天」

こんにちは。

こちらは良いお天気の今日、全国ではあちこちで初夏の陽気となっているようです☀️
年々気温が上がっている気がしますね。
暦についてはよく、「暦の上では春を迎えましたがまだ寒く・・・」なんて使われ方をしますが、そう遠くない時期に暦に気温が追い付いてしまいそうですね💦

さて、こんな日はすっきりしたお茶が飲みたい気持ちもあるのですが、風はまだ涼しく、体が冷えないよう温まるお茶を煎れていただきます🍵

今日の一杯は月兎のお茶シリーズから温ノ茶。

温ノ茶ラベル
ベースは和紅茶です。

お茶写真1

温ノ茶は素材の一部に蓬を使っているのですが、先日お伝えしたように蓬は月の女神のハーブです🌜

5月の吉日でお伝えしましたが、今月は月のパワーが強い時期ですので、蓬は特に取り入れたい素材ですね🌿

蓬

そして今日のお茶請けは富山銘菓、林昌堂さんの「くろみつ玉天」

くろみつ玉天写真

林昌堂さんの創業はなんと江戸末期😳

くろみつ玉天は明治中期の味を現代に再現しているそうです。

一見厚揚げのような見た目のこのお菓子、淡雪羹に卵黄を塗って焼き上げているそうですよ。
原材料を見ると「砂糖類、卵、寒天、味醂、焼酎、餅粉」とシンプルなもの。
化粧箱を開けると、ふわっと卵とお酒の香りが漂います。

玉天写真
写真を取り損ねましたが、版画が書かれた包み紙は棟方志功によるものだそうです。歴史を感じますね。

淡雪羹はメレンゲと寒天液で作る和菓子ですが、林昌堂さんのくろみつ玉天はお砂糖に黒糖を加えることで当時の味を再現しているそうです。

昔は真っ白なお砂糖などなく、本来の和菓子の美味しさはミネラルを多く含むコクや旨みを含むもの、と林昌堂さんは考えているそうです。

精製されたお砂糖は扱いやすく、お菓子作りもお料理作りもきれいな仕上がりには欠かせないですよね。

精白糖はとても便利なものではありますが、やはり口にするものは自然に近い方が体に合いやすく、吸収、分解、排出など、体にかかる負担が少ないのではないかと思います。

TVをつけているとペットボトルのお茶のCMが流れます。
本来茶葉から煎れたお茶は、時間の経過とともに品質が劣化し、やがて腐敗します。
緑茶の緑が鮮やかなのはほんの少しの間だけで、あっという間に黄色から茶色になっていくのが普通です。
いつまでも緑色のお茶、何日経っても飲めるお茶。不自然ですよね。

たまに食べるお菓子は美しい見栄えもごちそうのうちと思いますが、毎日飲むお茶などはなるべく自然に近いもの、自然の持つ力がちゃんとはたらいてくれるものを取ってもらいたいと思います。

茶葉画像

さて、くろみつ玉天の話に戻りますとこちらのお菓子、ふわっとしていますが柔らかすぎず、逆に固すぎもせず、食感は「はんぺん」に似ています。
卵焼きのようでもあり、見た目はこんなに厚揚げっぽいのに、食べるとやっぱり和菓子です。

玉天写真2

温ノ茶の独特の香りと蓬のほろ苦さがなかなかマッチしています。

ほっこりお茶タイムを過ごして、さて午後も頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

また次のお茶タイムも楽しみにしてくださいませ。

ありがとうございました。

烏兎