正解のないお茶「プーアル茶とルイボスティー」体を冷やす?温める?
どうも、烏兎のマスターです。
当店のお茶はベースのお茶が選べるのが特徴ですが、現在ご用意しているベースのお茶は9種類。
- 緑茶
- 玄米茶
- ほうじ茶
- 烏龍茶
- 三年番茶
- 麦茶
- 紅茶
- ジャスミン茶
- 黒豆茶
以前からここにルイボスティーを加えたいと思っていました。
そう思ってずっと探していたのですが、ルイボスティーって、意外とクセがあるんですよね。
個人の感覚ですが、鼻に抜ける強い香りというか・・・
当店で使うお茶はあくまでベースなので、ハーブの味を打ち消すほど主張の強いお茶は使いたくないわけです。
麦茶の時もそうでしたが、買って試しては味が合わずに自宅冷凍庫行き、どこのお店もそうでしょうけれど、よい素材に巡り合うまではとにかく試していくしかありません(>_<)
さて、そんな折、とうとう出会いが訪れました。
ついに出会ったルイボスティー
その出会いは例えて言うならば、こう、授業中、先生の「この問題わかる人ー」という声に、そっと手を上げる教室後方、窓際の小学生のような。
そして手は上げたものの、実は内心では指さないで欲しいと思っているような、そんな引っ込み思案タイプの気質を持つ、南アフリカ共和国からの転校生、ルイボスさんを発見したのです。
解説するとつまり、自己主張の激しくないルイボスティーを見つけたわけですが、なんとそこには、同じように、当てられないよう、先生の目を見ないよう、そっと手を上げる、中国からの転校生、プーアルさんもいたのです。
このときの発見&出会いの感動・・・は、どうでもいいですね。
さて、この二人、烏兎のベース茶に加わることになったわけですが、実はさすが南アフリカ共和国と中国出身だけあって、少々変わり者というか、とても奥の深いところがあります。
一人ずつじっくり見てみましょうか。
プーアル茶とは?
※2021年よりプーアル茶の取扱いは終了しています
プーアル茶(プアールやプーアールとも←プーアール♪は爽健美茶のCMの影響かと)とは、緑茶に麹菌を加え、後発酵させたお茶です。
(※プーアル茶は生茶と熟茶に分けられ、菌を加えず発酵させたものは生茶になり、後発酵させたものが熟茶になります。生茶はビンテージ物などもあり、熟茶よりも高値で希少です)
発酵茶って?
実は、元はすべて同じお茶なのですが、茶葉収穫後、熱を加えて発酵しないようにしたお茶は不発酵茶といわれ、緑茶や玄米茶などの日本茶はこの不発酵茶にあたります。
茶葉収穫後、そのままにしておくと酵素が発酵を始めます。
発酵が途中まで進んだところで止めた半発酵茶が、烏龍茶です。
烏龍茶の中でもまた発酵度合いで種類がわかれるのですが、ひとまずここまでで。
そして、それをさらに完全に発酵が進んだ状態のお茶が、紅茶になります。全発酵茶になります。
これらとは別に、茶葉に菌を加えて発酵させるお茶を後発酵茶といいます。
プーアルの熟茶の他には、日本では碁石茶や阿波茶などがあります。
高知の碁石茶は飲んだことがあるのですが、すごかったです(^^;)
80mlくらい飲んだところで、お腹がキュルキュルキューっと急降下。(これは私の場合で、反応は人によります)
生茶にしろ熟茶にしろ、プーアル茶は発酵が進んだお茶になりますので、実はベースのお茶に加える予定はありませんでした。
どうしてもクセが強くなってしまうからです。
ところが、今回見つけたプーアル茶のアピールポイントは「クセのない味」です。
クセを楽しむお茶をクセのない味に作ってしまうという・・・日本人らしいと言えばそうですが、これは本末転倒というのではないでしょうか?
いいえ、このメーカーさんは、きっと当店のことを思って作ってくれたのだと勝手に思い込んで、万々歳です。
喜んでベース茶の仲間に入れることにしました。
続いてちょっとルイボスさんのことも紹介しておきます。
ルイボスティーとは
ルイボスティー。
近年(かな?最近年月がよくわからないので・・・)日本で人気が出たお茶ですが、このルイボスさんは、南アフリカ共和国は西ケープ州ケープタウンの北に広がるセダルバーグ山脈一帯にのみ自生(Wikipediaより抜粋)
という、非常に産地が限定されているお茶です。
この土地ではルイボスはよく採れるらしいのですが、氷点下から40°までという気温差があるこの土地以外では、ルイボスは育たないのだそうです。
特徴としては日本茶にはないミネラルが豊富だという点ですね。
お茶では一切お伝えできませんが、奇跡のお茶と呼ばれるくらい、効果効能、症状の改善例を伝えるメディアがたくさんあります。
例えば、活性酸素の除去、便秘、アレルギー、高血圧、糖尿病、白内障など・・・日本 SOD 研究会 http://www.sod-jpn.org/ http://www.sod-jpn.org/pdf/rooibos.pdf
ノンカフェインですので、その点でも妊婦さんなどに人気があるようです。
(プーアル茶はカフェインレスです)
ちょうどルイボスティーが日本で話題になり始めた頃、濃く煮出して飲むとお腹が下って、それがダイエットにつながるという無茶な飲み方が流行っていた記憶があります。
プーアル茶で伝えられている効果もルイボスティーと似たところがありますが、いずれにしても飲みすぎはよくありませんし、情報を過信するのもよくありません。
どんなに○○に効くと言われている飲み物でも(食べ物もですが)、自分の身体でその効果が出ないのであれば、それはないのと同じです。
ご自身の体で様子を見ながら、ゆっくり試していきましょう。
さらに謎、体を温める?冷やす?
ルイボスティーとプーアル茶、体を温めるお茶なのか、冷やすお茶なのかは重要なポイントですよね。
ところがこれ、どちらの説もあり、正しい答えが出ていないんです。
考え方としては、例えばルイボスティーは温かい国が産地なので、体を冷やす性質を持っているはず・・・ということで寒性という説があります。
しかし、先ほども述べましたが決して温かいだけの土地ではなく、気温が下がれば氷点下という寒い時もあり、逆に温性という説もあります。
実際、飲んでいる方の口コミや体験談などを読んでも「私は冷えた」「私は温まった」と、どちらの意見もあります。
また、プーアル茶ですが、こちらも、発酵が進んでいるお茶であることから、温まるお茶と紹介しているメディアが多いのですが、私の手元にある文献には、「涼性」(やや体を冷ます)となっています。
プーアル茶などは生茶と熟茶の違いもあると思いますし、後発酵で加える菌の種類や製造工程などで性質も異なってしまうのかもしれません。
結論
先ほども少し書きましたが、例えば少しずつを数日飲み続けてみて、特に手足やお腹が冷えている感じがないとか、なんとなくよく汗が出るようになってきたとか、お通じがよくなったとか、変化を確かめながら、ご自身の体に合う、合わないを確かめて行かれるとよいと思います。
あとはなんといっても、もっともシンプルに、美味しいと感じるかどうかですね。
体に合っている物は、美味しく感じるようにできていますから、ご自身の感覚を信頼して判断されるとよいかと思います。
「平性」(温めも冷やしもしない)と伝える方もいましたが、私自身はルイボスティーもプーアル茶も特に温まる感じも冷える感じもなく、この意見に同意というところです。
違う種類のものを飲めば(例えば生茶のプーアル茶など)、また結論も変わるかもしれませんが。
そんなわけでよかったら、お飲みになって試してみていただけたらと思います。
ベースのお茶にルイボスティーとプーアル茶
さて、烏兎のベースに仲間入りしたルイボス茶とプーアル茶。
今回取り扱うことにした茶葉は、どちらも本当にクセがなく、ハーブの邪魔をしない味です。
長く抽出すると色は濃くなりますが、味はそれほど苦くなりすぎず、この茶葉なら最後まで美味しく飲んでいただけると思います。
体を温めるのか冷やすのかは難しいところではありますが、ベースのお茶ですので、量もそれほど多いわけではありません。
まずはこのお茶を美味しく感じるか、一度お試しされてみるとよいかと思います。
では、長くなりましたが、烏兎の新しいベースのお茶を、よろしくお願いいたします。
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