戦国時代から大活躍!日本古来の植物、メグスリノキ(長者の木、千里眼の木)
うわぁ、ボチボチも過ぎますね。前回の更新から一年近く経ちますが・・・
でも一応、続いているんですよ(^_^;)
本日ご紹介する烏兎の素材紹介コーナー、18弾はメグスリノキです。
戦国時代から大活躍!日本古来の植物、メグスリノキ(長者の木、千里眼の木)
本日ご紹介するのはメグスリノキです。
別名は長者の木、千里眼の木、ミツバナなどと呼ばれています。
メグスリノキはムクロジ科カエデ属の落葉高木で、カエデの仲間ですので葉っぱもカエデとよく似ていて、秋になると紅葉します。
このメグスリノキ、日本にしか生息しない国産の樹木。
木の名前から、そして別名からもわかるように、眼に良い植物とされ、枝や葉や樹皮を煮出したものを飲んだり湿布したり、洗眼にも使われてきました。
歴史は古く戦国時代から使われており、日本史がお好きな方ならご存知軍師、黒田官兵衛氏の祖父重隆氏が家伝の目薬として販売し大成功を収めたのが、このメグスリノキを使った「目薬(玲珠膏)」です。
このお薬、メグスリノキの煎じたエキスを煮詰めたものだったそうですよ。
また、徳川将軍家の植物園にも植えられていたのだとか。
メグスリノキは戦国時代に大活躍してたのですね。
現在ではメグスリノキ茶として商品化されたり、漢方生薬としても用いられています。
メグスリノキの効果・効能は眼だけじゃなく肝臓にも
そんなメグスリノキ、どんな効果・効能があるかというと、漢方や民間薬としてはメグスリノキに含まれるロドデンドロールやタンニン、カテキンなどが眼によくはたらき、眼性疾患や眼病予防に役立つとされています。
ちなみに五行では目は肝の管轄になりますが、メグスリノキに肝臓障害の予防効果があることは、星薬科大学の研究で明らかにされています。メグスリノキの薬学的研究 https://w01www01.hoshi.ac.jp/yakusoen_new/topics.html
この研究発表によってメグスリノキが一躍有名になり、庭や軒先に置いていた鉢植えが盗まれるなんて被害も多く出たのだとか(+_+)
メグスリノキ、漢方では?
メグスリノキは生薬としても使われていると書きましたが、中医学的分類はなく、多くが煎じて飲む健康茶として服用されています。
メグスリノキを使ったサプリメントなども出ていますので、興味のある方は探してみてくださいね。
メグスリノキ茶の味は
当店で使っているメグスリノキは見た目はこのような感じです。
手触り、香りもほぼ木片ですね。
樹皮や小枝ですので軽い苦みがありますが、決して飲みにくくはなく、緑茶などと合わせるとスッキリとお楽しみいただけると思います。
また、あまりクセがないのでどのベースともよく合います。
目をいたわりたいときは、黒豆茶と合わせると良いかもしれませんね。
単体でも美味しくお飲みいただけますが、くこの実やはぶ茶、菊花と合わせてもよく、お好きなハーブを入手してブレンドを楽しんでいただくのも一興かと。
中医学的分類がないので個人的な感想となりますが、反応が穏やかで性質に大きな偏りがなく、どなたにもお飲みいただけるタイプのハーブではないかと感じています。
そんなわけで烏兎さんもよく飲むお茶のひとつとなります。
メグスリノキは手に入りやすい素材ですので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
今回の素材紹介はメグスリノキをお送りしました。
次も楽しみにしていてくださいな。
ありがとうございました。
烏兎