フタバムグラをご紹介します
Contents
毎度のんびり更新しております。
烏兎の素材紹介のコーナー、第9弾はあまり聞いたことがないのではないでしょうか?
本日はフタバムグラをご紹介します。
フタバムグラって?
フタバムグラ(双葉葎)、漢方での呼び名は百花蛇舌草(読み方はハッカジャゼツソウ、ビャッカジャゼツソウです)です。
白い花と蛇の舌の草・・・なんだか魔法の材料に使われそうな名前ですね。
和名ではフタバムグラ(双葉葎)という名前で、葉が二枚、対生することからその名前がついています。(葎とは密生して藪を作るつる草の総称です)
百花蛇舌草という名前は、白い花をつけることと、この葉が蛇の舌のように見えることから付いた名前なんですよ。
蛇の舌に見えますか?
植物の名前って、想像力のたくましい人が付けたんだろうなと思ってしまいます(^^)
フタバムグラはあかね科の植物で、分布は本州、沖縄のほか、朝鮮半島や中国、台湾、熱帯アジアなどで、日本では田畑の近くで目にすることが多い植物です。
抗菌・消炎作用があり、民間薬としても生の葉を用いることもあります。
毒蛇の咬傷にも用いられるそうですよ。
フタバムグラの効能・効果
フタバムグラに含まれる主な成分をご紹介します。
・ウルソール酸
・オレアノール酸
・β-シトステロール
・クマリンなど
このうち多く含まれるウルソール酸とオレアノール酸は抗がん作用が注目されていて、研究が進んでいます。
最近では細胞性免疫を強化し、癌の進展を抑える抗腫瘍作用が注目され、とくに胃癌や大腸癌、肝癌などへの効果が研究されている。
健康食品辞典 http://tanalog.com/taiseidrug/2014/08/04/1407113848375.html
そのため、フタバムグラはお茶で飲むというより、煮出した抽出液を漢方薬としてしっかり摂取される方が多いようです。
ちなみに漢方薬としては調剤だけでなく、単体の漢方薬製品も売られています。
同じくがんの治療薬として研究されている半枝蓮(はんしれん)と対になって飲まれる方が多いようです。
実際にがんで闘病中の方が、治療とは別に自宅で作って飲んでいるという記事をいくつか見かけました。
容量も一日数十グラム必要なようですので、想像すると、多分すごく苦いだろうと思うのですが、皆さん頑張っておられて、応援の気持がわきます。
一日も早く良くなりますように。本当に。
少し長いですが百花蛇舌草のガンについての記述を転載しておきます。ご参考になさってください。
白花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)
肝臓の解毒能や免疫力をたかめるフタバムグラという和名を持つアカネ科の一年草で、根の部分まで乾燥させたものが漢方薬として利用されます。中国では白い花と蛇の舌のような形状の葉を持つため、百花蛇舌草と呼ばれ、古来より感染症やがんの治療、皮膚病などに用いられてきました。1970年代初頭には、虫垂炎や腹膜炎にその煎じ薬が効くというレポートが1,000以上報告されています1)。その後、特にガンの治療やその補助、再発防止に効果が認められ経験的に使われてきました。
これらの効果については、近年になって欧米や日本の雑誌に論文投稿されるようになってきました。2000年にはマウスの肝臓ガンモデルにおいて百花蛇舌草の熱水抽出液の効果試験が行われ、平均生存期間が1.4倍に延びることが報告されています2)。また、Guptaらは百花蛇舌草の抽出エキスを8種類のガン細胞を用いてin vitro試験を行い、全ての細胞において増殖を抑制することを確認しています。さらに同氏はマウスの転移肺ガンモデルにおける試験も実施しており、経口摂取によってガン細胞の増殖を抑え、転移を有意に減少させることを報告しています3)。
日本食品機能研究会 http://www.jafra.gr.jp/byaka.html
飲むときは主治医の方とご相談の上でお飲みくださいね。
では、続いて漢方としての百花蛇舌草をお伝えしますね。
百花蛇舌草、漢方では?
漢方で生薬として用いられる百花蛇舌草の性質はこのようになっています。
- 五味:苦・甘
- 五性:寒
- 帰経:胃・大腸・小腸
中医学の効能は引用します。
漢方では清熱解毒・通淋の効能があり、肝炎、扁桃炎、肺炎、虫垂炎、急性腎炎、膀胱炎、毒蛇の咬傷などに用いる
健康食品辞典 http://tanalog.com/taiseidrug/2014/08/04/1407113848375.html
煮出せば苦いと思いますが、ハーブティの場合、フタバムグラを用いてもそれほど苦みはなく、スッキリと飲むことができます。
最近は通販などで素材が手に入りやすくなっていますので、興味のある方は試してみてくださいな。
それでは、今日はこの辺で。
烏兎の素材紹介、本日はフタバムグラをお送りしました。
ありがとうございました。
烏兎