月夜見茶のおともに☽2023年の月暦☾

秋のお月見シーズンというと今年は9月からなのですが、8月は「見ると幸せになる」ブルームーンとスーパームーンがあります。
ぜひ夏の終わりから夜空を楽しんでいただけたらと思います。
そしてお月見の際には、立秋から再販の始まる「月夜見茶」をお供になさってもらえたら嬉しいです。

月夜見茶のおともに☽2023年の月暦☾

毎日暑いですね。
立秋なんて信じられませんが、暦の上では秋

そして秋のお月見シーズンは9月10日の二十六夜待ちからなのですが、8月にはだいたい2年半ごとに1回だけの「ブルームーン」と「スーパームーン」がありますので、今年は夏から秋の月の暦をお伝えさせていただきます🌙

烏兎の月暦用語解説

暦の前に、用語の解説を載せておきます。
よろしければこちらを参照しながらご覧ください。

  • 新月 別名は朔、朔日、月発ち、月立ちなど
  • 二日月 別名を繊月、既朔(既に朔)ともいい、月は見えないことが多いのですが、まれに繊維のように細い月が見えることかららこのように呼ばれています
  • 三日月 新月後、最初に見える月です 月の出と書いて朏という字で書かれることもあります
  • 上弦の月 🌓 別名は弦月(げんげつ)、弓張月(ゆみはりづき)、上の弓張り(かみのゆみはり)、玉鉤(ぎょっこう)
  • 九夜月 旧暦九日の月
  • 十日月 旧暦十日の月、旧暦十月十日の月見が特別とされています
  • 十三夜 旧暦十三日の月、満月の次に美しい月といわれています
  • 小望月 満月の前の月 待宵の月、幾望とも呼ばれます(幾は近いという意味)
  • 十五夜 旧暦十五日の月
  • 満月 別名は望(ぼう)、望月(もちづき)
  • 十六夜 旧暦十六日の月、別名を既望(既に望の意味)や不知夜月(いざよいづき)ともいい、いざよいとはためらうことで、月の出が少し遅くなり、ためらいながら出てくる月という意味のようです
  • 立待月 月はまだかと立って待ってしまうことです。少しずつ月の出が遅くなるのがわかるようです
  • 居待月 昨日は立って待った月ですが、遅くなるので座って待とうという月になります
  • 寝待月 寝て待つ月です。臥待月とも呼ばれます。もう月の出も遅くなるので、寝ながら待とうという月です
  • 更待月 夜更けに昇る月を待ちます。別名を亥中の月ともいい、亥の刻に出る月という意味で21時~23時ごろです
  • 下弦の月 🌗 別名は弦月(げんげつ)、弓張月(ゆみはりづき)、上の弓張り(かみのゆみはり)、玉鉤(ぎょっこう)
  • 二十三夜 旧暦二十三日の月、二十三夜の月待ちは願いが叶うといいます
  • 二十六夜 旧暦二十六日の月、逆さ三日月の状態で昇ります。二十六夜の月待ちは願いが叶うといいます
  • 晦日月 月は姿を隠します。月篭りから晦(つごもり)と呼ばれるようになりました

2023年8月の月暦☽

1日 十五夜

2日 🌕満月(ファーストムーン、スーパームーン)、十六夜 8月の満月はSturgeons Moon(チョウザメ月)、水瓶座の満月♒です

3日 立待月

4日 居待月

5日 寝待月

6日 更待月

8日 🌗下弦の月

9日 二十三夜

12日 二十六夜

15日 晦日月

16日 🌑新月、獅子座の新月♌です

17日 二日月

18日 三日月

24日 🌓上弦の月、九夜月

25日 十日月

28日 十三夜

29日 小望月

30日 十五夜

31日 🌕満月(ブルームーン、スーパームーン)、十六夜、魚座の満月♓です

トピックス 8月の満月

※8月は2日と31日、一か月の間に2度満月が訪れます。
2年半~3年に一度くらい訪れる現象で、Blue Moon(ブルームーン)と呼ばれています。

実際に月が青く見えるわけではないのですが、Blue Moonは見ると幸せになるといわれています。

ひとつ前は2020年10月の満月がブルームーンで、こちらの記事にも詳しく書かせていただいているので、よろしければご覧ください。

また、8月の満月はどちらもスーパームーン(近地点満月 perigee full moon)で、地球からもっとも近い満月です。
見た目は普段の月より10%ほど大きく、普段より明るく見えます。

「見ると幸せになる」特別な満月ですので、ぜひお月見を楽しんでください🌕

ちなみに次のブルームーンは日本標準時間で2026年5月31日です。

2023年9月の月暦☽

1日 立待月

2日 居待月

3日 寝待月

4日 更待月

7日 🌗下弦の月、二十三夜

10日 二十六夜
※🌝9月10日の二十六夜は三大お月見のひとつです

14日 晦日月

15日 🌑新月9月の新月は乙女座の新月♍です

16日 二日月

17日 三日月

23日 🌓上弦の月九夜月

24日 十日月

27日 十三夜

28日 小望月

29日 🌕満月、十五夜、中秋の名月、芋名月、三五の月、スーパームーン
※🌝9月29日は中秋の名月です

30日 十六夜

トピックス 9月のお月見

9月は二十六夜待と中秋の名月があります。お忘れなくご覧ください。
それぞれ、過去記事に書いたものですが、転載して解説します。

🌝9月10日 二十六夜待

二十六夜待は二十六夜講とも呼ばれ、こちらは夜のお月見ではなく明け方の月を愉しむお月見です。

二十六夜の月はだいたい真夜中の丑の刻あたりに昇り、夜明けごろの明るくなり始めた東の空で白く輝きます。

月は逆さ三日月の状態で現れ、隠れた月の中に弥陀三尊の姿が現れるといいます。

弥陀三尊とは阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩のことで、月の中に三尊の姿が現れ、この月の出を拝むと願いが叶うといわれていました。

江戸時代には中秋の名月(十五夜)、後の月(十三夜)と合わせて三大月見と呼ばれ、大いに楽しまれた風習です。

こちらのブログに詳しい解説が書かれていましたので、よかったらぜひ読みに行ってもらえたらと思います。

こちらによると弥陀三尊は、月のウサギそのものなのだそうです。

この特別な二十六夜待ちは陰暦1月と7月の2度、楽しんでいただけます。

🌝9月29日 十五夜(中秋の名月)

9月29日は皆さんもよくご存じの中秋の名月ですね。
お団子を食べたりススキを飾ったり、様々に楽しまれると思います。

中秋の名月に関しては由来などをこちらの記事に詳しく書かせていただきましたので、よろしければこちらもご覧ください。

今年はスーパームーンが7月から4カ月続き、9月の満月までスーパームーンですので、地球からもっとも近い中秋の名月、堪能してくださいね。

お天気が良いといいですね。

2023年10月の月暦

1日 立待月

2日 居待月

3日 寝待月

4日 更待月

6日 🌗下弦の月

7日 二十三夜

10日 二十六夜

14日 晦日月

15日 🌑新月10月の新月は天秤座の新月♎です、金環日食(日本では観測できない)

16日 二日月

17日 三日月

22日 🌓上弦の月

23日 九夜月

24日 十日月

27日 十三夜
※🌝10月27日の十三夜は後の月です

28日 小望月

29日 🌕満月、十五夜、部分月食(全国で部分食が観測できる)、10月の満月は牡牛座の満月♉です

30日 十六夜

31日 立待月

トピックス 十三夜

10月27日の十三夜は後の月、栗名月、豆名月とよばれ、江戸時代には中秋の名月、二十六夜待と合わせて三大月見と呼ばれたお月見の一つで、特に美しい月とされています。

十五夜の月見と十三夜の月見は江戸時代からセットになっていて、どちらか一方しか見ないことを「片月見(または片見月)」と呼んで縁起がよくないといわれています。

ぜひ9月の中秋の名月と10月の十三夜、どちらもご覧くださいませ。

2023年11月の月暦

1日 居待月

2日 寝待月

3日 更待月

5日 🌗下弦の月

6日 二十三夜

9日 二十六夜

12日 晦日月

13日 🌑新月11月の新月は蠍座の新月♏です

14日 二日月

15日 三日月

20日 🌓上弦の月

21日 九夜月

22日 十日月
※🌝11月22日の十日月は十日夜(とおかんや)です

25日 十三夜

26日 小望月

27日 🌕満月、十五夜、部分月食、11月の満月は双子座の満月♊です

28日 十六夜

29日 立待月

30日 居待月

トピックス 十日夜(とおかんや)

十日夜は旧暦10月10日に行われる農耕行事です。

十日夜は収穫を終えたお祝いや翌年の豊作を願う行事となっていて、この日をもって神様も案山子も人々も一息つくことができます。


夏の終わりの暑い時期から始まるお月見シーズン。

秋の月は大きく明るく、やはり特別な月だなと感じます。

今年もぜひ当店の月夜見茶を飲みながら、秋の夜長のお月見を楽しんでいただけたらと思います。

暦のお茶 烏兎