烏兎さんから2021年7月の吉日のお知らせ

こんにちは、暦のお茶 烏兎です。
今日は7月1日、昨日の夏越の祓を過ぎて、2021年も半分が過ぎました。
今年の後半もぜひぜひ健康で無事に、元気に乗り切って参りましょう。

烏兎さんから2021年7月の吉日のお知らせ

時間というものは止まることなく流れているものですので、区切りをつける、気持ちを新たにする、いったん立ち止まるなど、意識して切り替えないと流されていってしまいがちです。

昨日は夏越の大祓でしたが、「暦」には、ただ流れていく時間に意識的に節目を付ける意味合いもあるのですね。

暦には「節句」や「節入り」など「節」という言葉がよく使われますが、節とは「区切り」の意味ですので、大昔から人は、流れていく時間に区切りを付けることを必要と感じていたことがわかります。

あまりに忙しく過ごしていると、気が付くと日が過ぎていた、という感覚になります。

せっかく毎日暮らしているのに、そんな風に過ごすのはあまりにももったいないので、できれば一日ごとに区切りを付けて行きたいですよね。

それにはやっぱり、流れていく時間の中で意識して立ち止まること。

お茶を一杯飲む時間だけでもいいんです。

ふっと一息ついて、立ち止まる。

リセットしたらまた歩き出す。

タイミングはいつでも構いませんので、ご自身の生活の中に、ぜひご自身なりの「節」を取りいれていただけたらと思います。

今日の一杯写真

さて、それでは今月も吉日のお知らせをお送りいたします。

今月も月の暦付きです!

2021年7月の吉日のお知らせ

7月の吉日バナー

2日 下弦の月🌗(二十三夜)・半夏生

4日 大安吉日

5日 二十六夜🌜・十二直 成(万物成就の日)

7日 二十四節気 小暑・七夕の節句

9日 晦日月🌜・一粒万倍日・牛宿日(二十八宿の吉日)

10日 新月(朔)🌑

11日 既朔🌒・十二直 除(不浄を除く日)・初伏

12日 三日月🌙・一粒万倍日・十二直 満(万物が満ちる日)

13日 十二直 平(万事に吉日)

15日 大安吉日・甲子日・日盤九星陰遁始め・盂蘭盆会・中元・二十八宿 奎(万事に大吉日)

16日 弓張月🌙・賽日、藪入り、閻魔詣り

17日 上弦の月🌓

18日 九夜月🌛・十二直 成(万物成就の日)

19日 十日月🌛・夏土用入り

20日 己巳日

21日 大安吉日・一粒万倍日・中伏

22日 十三夜🌔・二十四節気 大暑

23日 小望月🌔・十二直 除(不浄を除く日)・鬼宿日(二十八宿の最良日)

24日 満月(十五夜)🌕・一粒万倍日・十二直 満(万物が満ちる日)

25日 十六夜🌕・十二直 平(万事に吉日)

26日 立待月🌖

27日 居待月🌖・大安吉日

28日 寝待月🌜・土用の丑

29日 更待月🌜

30日 十二直 成(万物成就の日)

31日 下弦の月🌗 ←価格等改定作業のためオンラインショップをお休みします

※仏滅や不成就日など、凶意のある日と重なっていることもあります
ご確認、ご質問はお気軽にどうぞ。

トピックス・2021年7月の行事

さて7月はあれこれと盛りだくさんです。
忌み日が多いですので、どうぞ暦を見ながら気を付けてお過ごしください。

2日 半夏生

半夏生画像
ハンゲショウ

半夏生(はんげしょう)は植物の名前ですが、暦では七十二候の第三十、夏至の末候です。

七十二候では半夏生と書いて「半夏生(はんげしょうず)」と読み、半夏生とは別の「半夏」という植物が生えるころとされています。

この日は農家さんにとっては目安となる重要な日で、半夏生の日は天から毒気が降りてくるのでこの日までに田植えを終える、畑仕事を終了させるなど目安の日となっています。

半夏生の日に収穫した野菜は食べてはらなないなんて言われているそうですよ。

七十二候の半夏生の期間は畑仕事をお休みとする地域もあり、今日はここ横浜でも強い雨が降っておりますが、この時期の雨は「半夏雨」と呼ばれて大雨になることが多いそうです。

ちなみにこの「半夏」という植物、漢方薬で使われている生薬です。

正式には「烏柄勺(からすびしゃく)」というサトイモ科の植物で、乾燥させた根茎を生薬に使います。

カラスビシャク画像
半夏(カラスビシャク)

上の写真の方、葉が半分白い半夏生(半分化粧の半化粧が名前の由来とも)はよく見かけると思いますが、烏柄勺の方はなかなか見ないかもしれませんね。

※半夏は医薬品となり当店では取扱いはありません。

11日 初伏・21日 中伏

初伏も中元と同じようにほかに中伏、末伏があり、合わせて三伏といいます。物忌み日になります。

三伏は日本最古の暦にも出てくるほど歴史は古く、この時期の庚の相克日があてられています。

庚とは五行で金に属し、火の気が旺盛な夏は火尅金で凶日となり、良くない日とされているのですね。

ちなみに末伏は8月10日になります。

15日 甲子日・日盤九星陰遁始め・盂蘭盆会・中元

甲子日は六十干支の最初にあたり、何かを始めるのにはとても良い日となっています。

またこの日は年に2回ある、日盤九星の遁行が切り替わる日となります。

日盤九星の切り替わりというのは東洋占星術では重要な日となり、大きなエネルギーが動く日となります。

五芒星イラスト

日盤九星の切り替わりは甲子日(始まりの日)が起点となりますが、縁起の良い甲子日と重なることでよりパワフルな日となりますので、この日のお茶のお作りのご希望がございましたらお早めにご連絡をお願いいたします。

盂蘭盆会・中元

盂蘭盆会はお盆のことですが、今は8月に行う地域が多いかもしれませんね。

中元というと今はお世話になった方に贈る夏の贈り物となっていますが、もともとは暦に関する言葉で、中元のほかに上元と下元もありました。

お中元写真

7月15日は盂蘭盆会と重なり、そもそもはお盆に仏前にお供えする品物を贈る習慣が転じて、お中元を贈るようになりました。

桃画像

烏兎さんの祖母はお中元で届いた贈り物を「仏様に供えてからね」とよく言っていましたが、子供のころはうちもそうだったという方もおられるのではないでしょうか?

16日 賽日、藪入り、閻魔詣り

賽日、藪入り、閻魔詣りはセットになっています。

別名を閻魔賽日といって、この日は地獄の釜の蓋が開き、亡者もお休みするといわれています。

ブラック企業勤めの亡者たちも、年に何日かはお休みを貰えるわけですね😁

井戸写真
※冥界につながる井戸だそうです

そんな日ですので奉公人もお休みをもらって実家に帰る「藪入り」となり、この日は多くの人が閻魔さまにお詣りする閻魔詣りにでかけていました。

19日 夏土用入り

年に4回ある土用でも、特に夏の土用ははたらきが強いので注目されています。

夏は五行で火気が盛んな季節ですが、相生の火の応援を受けて土用(五行で土にあたる時期)のはたらきも激しくなるのですね。

土用の働きは脾(胃)に影響しますので、食欲不振、消化不良などにご注意ください。

土用期間中は無理をせず、養生しながら気を付けてお過ごしくださいませ。

28日 土用の丑の日

夏土用の丑の日には「う」のつくものを食べるとよいといわれています。
「瓜」「梅干し」「牛(牛肉)」「うどん」など。

もっとも有名なのは「ウナギ」ですね。
ついついあっさりしたものを選んで食べてしまうこの時期、ビタミン、ミネラルが豊富なウナギは栄養面からも適していて、夏バテ防止になります。

ウナギ写真

烏兎さんも祖母が浜松出身ですので、ウナギは大好きです。
ウナギは祖母とよく食べに行きました。今でもウナギを食べると祖母を想います。


このように7月は物忌みの日が多く、また夏土用もあり健康上注意することがいっぱいです。

湿度が高い上に暑い季節柄、今は無理しない、休みなさいという日が多いのですね。

わざわざそういう日を決めておかないと、働きすぎてしまうからかもしれません。

冒頭で書かせていただいた「節目」、小さくとも日々の生活の中に取り入れてくださると嬉しく思います。

それでは、七月もお元気にお過ごしください。

ありがとうございました。

暦のお茶 烏兎

追伸 価格等の改定と7月31日オンラインショップお休みのお知らせ

8月1日より価格等の改定を行わせていただきます。

また、これに伴い7月31日はオンラインショップをお休みさせていただきます。

詳細は当店のサイトに書かせていただきましたのでご確認くださいませ。