ウコンの効果や副作用?どんな時に合う?

2018年5月20日

毎度のんびり更新しています。
烏兎の素材紹介のコーナー、第8弾はスパイスとしてお料理でも大活躍、そして二日酔いの強い味方?ウコンです。

ウコンについて

うこん画像ウコンというと思わず有名なドリンクの『ウコンの力』が頭に浮かんでしまうのですが、ウコンはお酒を飲む方の強い味方というイメージがありますね。

ビール画像

烏兎さんは以前、グループで忘年会で利用した居酒屋で、「ひとり一本当店のウコンドリンクを買ってもらえたら飲み放題を延長します」なんて言われてお付き合いで買った覚えがあります。

あまりこういう飲み物が好きではないので飲まずに処分してしまいましたが、「お酒を飲む前に必ず飲む」という方も多いかもしれませんね。

ウコンとは

インドが原産のウコンは、見てな~んとなくイメージできるように、ショウガ科のウコン属という分類になります。

ウコン画像2

漢字で書くと『鬱金、欝金、宇金、郁金、玉金』など金の字が使われていますが、鮮やかな黄色が特徴ですね。

ウコンの栽培

日本でも九州や沖縄など暖かい地方で栽培されています。

ウコン植物画像

沖縄在住の友人によれば、沖縄ではウコンは市場で簡単に手に入るそうですよ。

家庭栽培も可能で、育てやすくプランター栽培もできるそうですよ。

栽培方法は種ウコンを植え付けて、寒さと乾燥に気をつけながら育てれば、暖かい地域でなくてもしっかり収穫まで育つそうなので、チャレンジしてみるものいいですね。

ウコンの利用法

ウコンは食用のほか、染料の原料にも用いられます。
鮮やかな黄色がよく出ますので、草木染め初心者にはもってこいの素材です。

ウコンパウダー画像

英名はターメリックですので、そう聞くとすぐにわかりますね。

料理としてはカレーの材料のほか、ターメリックライス(クミンライス)、そのほか炒め物や焼き物などでスパイスとして用いられます。

スパイス画像

パウダータイプが使いやすく、お湯で溶くだけのスープで飲む食べ方もあるそうですので、使いこなすと利用法は多いかと思います。

生姜みたいにすって薬味に食べ方もあるそうですよ!

ウコン茶の作り方と味

ウコン茶があるのですが、これは、スライスして干して乾燥させたウコンを抽出したお茶です。

ウコン茶画像

もちろんカフェインはありませんね。

沖縄では自家製ウコン茶がよく飲まれていて、各家庭によって味や作り方も違ってそれぞれの味があるようです。

沖縄の名物茶としてティーパックタイプ、ペットボトルタイプのウコン茶も販売されていますので、お取り寄せも可能です。

また、沖縄ではウコンの粉末を泡盛に入れて飲んだりするそうです。さすが。

味は独特の香りと独特の後味、苦み、辛みがあります。
主観ですが、クセがある方のお茶だと思います。

うこん画像

後でお伝えしますが漢方では『証』といってその人それぞれの体質がありますので、証に合っていれば(自分の体質に合っていれば)きっと美味しく感じると思います。

ウコンに限らずスパイス類は刺激物でもあるので、妊娠中は少な目にする方がよいかもしれませんね。

ウコンの効能・効果

ウコンの有効成分といえば「クルクミン」ですが、このクルクミンはポリフェノールの一種で、その効果はこのように紹介されています。

中国伝統医学やアーユルヴェーダ医学において、ウコンは、消化促進、肝機能促進、関節炎の痛みの軽減、月経調節に用いられてきました。また、歴史的に、ウコンは直接皮膚に塗布して、湿疹や創傷治癒に役立てられてきました。今日では、ウコンは、伝統療法または民間療法として、胸焼け、胃潰瘍、胆石、炎症およびがんなどに用いられています。
厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業「統合医療」情報発信サイト http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/46.html

やはり有名なのは肝臓ですが、そのほかにも癌や肌にも用いられてきたようですね。

民間療法ではTVで取り上げられた認知症や高血圧、糖尿病などに効果があったと伝えられていますが、実はウコンはまだ研究中の段階で、ヒトによる臨床試験は行われていません。

その一方で、副作用についてはウコンが原因であるものが報告されています。

ウコンの副作用

ウコンの副作用では、ウコンが原因による肝機能障害があるとWikipediaに書いてあるのですが、前述の厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業「統合医療」情報発信サイト によると、このように書かれています。

動物では、高用量のウコン投与により肝機能障害が認められました。ヒトでは肝機能障害の報告はありません。
厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業「統合医療」情報発信サイト http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/46.html

大量に摂取したり、長期間摂りつづけた場合に消化不良や下痢、嘔吐などの症状が出る場合があるそうです。

健康に良いとされる食品ではありますが、やはり偏った摂り方はよくないですよね。

確か、私が観たテレビ番組(認知症の予防によいと取り上げていました)では、毎日の摂取量はほんの少量でよかったと記憶しています。

ウコン、漢方では?

漢方で生薬として用いられるウコンの性質はこちらです。

  • 五味:辛・苦
  • 五性:寒
  • 帰経:心・肺・肝・胆

ウコンは「気中の血薬」と呼ばれていますが、主な効果としては理気(気の巡りを調える)、活血(血の巡りを調える)ですね。
生薬会社のウチダ和漢薬の生薬の玉手箱ではこのように書かれています。

鬱金は,『新修本草』に初収載され,「味は辛・苦,寒,無毒。血積を主り,気を下し,肌を活かし,血を止め,悪血を破る。血淋,尿血,金瘡を治す」
https://www.uchidawakanyaku.co.jp/tamatebako/shoyaku_s.html?page=104

さて、今日はウコンをご紹介させていただきました。

ここまでお読みいただいて、ウコンがパワーのある素材だとお分かりいただけたのではないかと思います。

体質に合えばかなり威力を発揮してくれる素材ですので、ご興味を持たれた方はぜひ試してみてください。

また次の素材紹介も楽しみにお待ちください。

ありがとうございました。

烏兎

Posted by Master