烏兎さんから2020年9月の吉日のお知らせ
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こんばんは、暦のお茶 烏兎です。
梅雨明けから連日暑い日が続いておりますが、日が落ちて昇る月は美しく、秋が来たことを感じさせます。
世間では新型コロナウイルスの問題と総理大臣辞任の話題で持ちきりの令和2年の夏の終わりですが、そんなことは我関せずと季節は移ろい行くものですので、今月もはりきって吉日のお知らせをお送りします🙋♀️
烏兎さんから2020年9月の吉日のお知らせ
こんにちは、暦のお茶 烏兎です。
皆さまお変わりなくお元気でしょうか?
今年の夏も猛暑続きですが、冷たいものばかり飲んでしまいませんか?
冷たいものは腸で吸収されにくく体に負担がかかるため、この夏はニュースなどでも熱中症予防に「常温の水を少しずつ飲んでください」とアナウンスしていましたが、実際、体に吸収されにくい水は排出も厄介で、体内の変なところに留まって悪い水になってしまいます。
本当は常温の水も体温以下のため、体的には冷水になってしまうので、やっぱり体温以上の飲み物で水分摂取するのが体にはいいわけです。
とはいえ、そうとばかりもいってられず、お湯を沸かせば熱いですし、烏兎さんものどが渇くとついつい冷蔵庫を開けてしまうことが多くあります。
それで冷たいものを飲むと感じることは、すぐにまたのどが渇いて、実は渇きが癒えていないということです。
一度満たされるまで冷たいものを飲んでみたことがあるのですが、あっという間にトイレに直行でした😅
体に吸収されにくいって、こういうことなんだなと思いますよね。
のどの渇きが癒えないのでまた飲む、これを日常的に繰り返せば水分摂取が過剰になって水中毒((過剰の水分摂取によって低ナトリウム血症や痙攣をおこす。死に至ることも))の危険もありますし、飲み物の温度も、飲み方も大事だなと痛感します。
ちなみに、腎臓の最大の利尿速度は毎分16mL
ということですので、一口でだいたい大匙一杯くらいの水分を飲んで、二口目を飲むまでは少し間をあけるのが理想的な飲み方なのでしょうね。
そうはいって本当に、猛烈な暑さですよね。
当店の夏のお茶はアイスでも飲めるようにお作りしていますが、熱を冷まし、上がった気を下げる素材でお作りしていますので、必要以上に飲まずに済むのではないかと思います。
そんな夏のお茶も白露前に販売終了しますので、また来年までお待ちください。
今年も夏のお茶をご愛顧いただき、ありがとうございました。
さて、そうして季節は秋のお月見シーズンに入っていくわけですが、今月はお月見の行事で烏兎さんが一番大好きな二十六夜待ち((月光の中に弥陀、観音、勢至の三尊が現れるといいます))があります。自分用にも月夜見茶を作らなくちゃとワクワクです。
月夜見茶についてはサイトをご覧ください。
また、月夜見茶にお勧めの月の暦はこちらです。
さて、それでは9月の吉日、参りましょう!
2020年9月の吉日のお知らせ
1日 一粒万倍日
2日 満月☽・天赦日(暦で最も良いとされる日、年に5~7日ほどしかありません)
3日 十二直 除(不浄を除く日)
4日 大安吉日・十二直 満(万物が満ちる日)・牛宿日(二十八宿の吉日)
5日 十二直 平(万事に吉日)
6日 一粒万倍日 ←暦のお茶夏「清夏」この日で販売終了です
7日 二十四節気 白露
9日 一粒万倍日・重陽の節句
10日 下弦の月☽・大安吉日・二十八宿 奎(万事に大吉日)
11日 十二直 成(万物成就の日)
13日 二十六夜待ち ←月夜見茶をどうぞ 二十六夜待ちについて詳しくはこちらへ
14日 一粒万倍日
16日 大安吉日
17日 新月☽・十二直 満(万物が満ちる日)
18日 甲子日・十二直 平(万事に吉日)・鬼宿日(二十八宿の最良日)
20日 大安吉日
21日 一粒万倍日
22日 二十四節気 秋分・彼岸中日・秋の社日
23日 己巳日・十二直 成(万物成就の日)
24日 上弦の月☽
26日 大安吉日・一粒万倍日
28日 十二直 除(不浄を除く日)
29日 十二直 満(万物が満ちる日)
30日 十二直 平(万事に吉日)
お茶のお作りのご希望の日があればお気軽にお知らせください。
※仏滅や不成就日など、凶意のある日と重なっていることもあります。
ご確認、ご質問はお気軽にどうぞ!
トピックス・2020年9月の行事
今月の行事について、昨年もお届けしている内容と重複してしまいますが、飽きずにお読みいただけたらと思います。
それに皆さん烏兎さん同様、去年のことなんて、忘れてますよねー😁
2日 天赦日
今年に入って5日目の天赦日です。
天の赦しがあるという天赦日は、暦注でもっともよい日とされ、年に5~7日くらいしかありません。
そのほかの凶日(例えば仏滅など)と重なっても、天赦日は何に用いてもよい萬良しの日なので、問題ありません。
また、この日の天赦日は満月とも重なっていますので、陰と陽のパワーが強い特別な日になります。
今年の天赦日は全部で7日ですが、次回11月1日と11月17日で終わります。
ちなみに来年は6日しかありませんので、貴重な日として、有意義にお過ごしください。
天赦日はお茶のお作りのご依頼も多く、ご希望のお客さまはぜひお早めにお知らせください。
9日 重陽の節句
重陽の節句は端午の節句や七夕の節句と同じ、五節句のひとつです。
重陽=陽が重なるという意味ですが、九という数字は極陽の数字ですので、最大の陽が重なるおめでたい日とされています。
菊の季節であることから、重陽の節句には菊の花を愛でたり、菊の花を使ったお茶やお酒を楽しんだりします。
当店にも菊花茶シリーズがありますので、よかったらお飲みください。
13日 二十六夜待ち
二十六夜の月の出には、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の弥陀三尊の姿が現れ、この日の月の出を拝むと、願いが叶うといわれていました。
この日の月は逆三日月という形になり、お月見としては寂しい感じもします。
ですが江戸時代には中秋の名月(十五夜)、後の月(十三夜)と合わせて三大月見と呼ばれて大いに楽しまれた風習ですので、ぜひ江戸っ子の気持ちになってお楽しみいただけたらと思います。
昨年もご紹介していますが、こちらのブログに大変趣のある解説が書かれていましたので、よかったらぜひ読みに行ってもらえたらと思います。
こちらによると、弥陀三尊は、月のウサギそのものなのだそうです。
二十六夜待ちは陰暦1月と7月の年2回のみです。
18日 甲子日 23日 己巳日
甲子日(きのえねび)と己巳日(つちのとみび)はどちらも干支暦で縁起の良い日です。
干支暦はこれまでの歴史の中で、一度も改編されていない最古の暦です。
還暦の由来もこの干支暦から来ています。((還暦は干支暦が一周巡ったお祝いです))
甲子日というのは六十干支の最初にあたり、特に縁起がよいとされています。
(ちなみに甲子の年は、もっとの縁起が良い年となります)
スタートに適した日ですので、この日に作られたお茶や、この日からお茶を飲むなど、とてもよいと思います。
また己巳日は弁財天さまを祀る日で、弁財天さまは美と芸と金運に強い神さまですので、こちらも縁起の良い日となっています。
干支は60日に一度巡ってきますので、年に6回くらいありますね。
19日~25日 お彼岸、秋分
秋のお彼岸ですね。
8月はお盆がありましたが、お彼岸はご先祖様が戻るという考えとは少し違っていて、春分、秋分という昼夜の長さがほぼ等しくなり、真東から太陽が昇り真西に沈む時期に、彼岸(あちら側の世界)と此岸(こちら側の世界)がつながると考えられています。
もともと彼岸という言葉はサンスクリット語の「波羅蜜多」に由来していて、彼岸とは仏教で悟りの世界を指します。
お彼岸には六波羅蜜といわれる修行があり、それを行うために彼岸入りから彼岸明けまでの7日間があります。
興味のある方は六波羅蜜の修行で調べてみてくださいな。
ひとまずは、おはぎを食べながら当店のお茶を飲んでいただけたら嬉しいです😊
22日 秋の社日
社日は年に2回、春分と秋分に近い戊(つちのえ)の日に行われる行事で、春には豊作祈願、秋には収穫感謝で産土の神様をお祀りします。
こちらは神道の行事ですね。
この日は大地の恵に感謝しながら、産土の神様を参拝するのがよいとされています。
感謝の気持ちでお茶をいただく、そんな日にしてくださると嬉しいです。
月夜見茶
月夜見茶についてのお話です。(昨年もお伝えしていますのが、ご了承ください)
夏が終わり陽の季節から、これからは陰に向かい、月の力が強くなっていきます。
月夜見茶の名前の由来になった=月読命(ツクヨミノミコト)は、月の神様です。
月の神様というのは、人の運勢を司っているといわれています。
そのため、月読命(ツクヨミノミコト)は占いの神様でもあるんですよ。
月読=月を読むのは運勢にほかなりませんよね。
例えば、月の満ち欠けは出産に影響しますが、生まれる日というのはすべての運勢の始まりとなり、一生関わってくる重要なものです。
月の力が運勢に影響があるのは、至極当たり前のことということですね。
陰陽では陰に属す女性は、月の影響を受けやすく、月夜見茶はそんな女性の体を整えるお茶にお作りしています。
ちなみに月夜見茶の月夜見というのは当て字ではなく、月読神の正式な別名になります。
月夜見、つまり、月を拝するお茶を飲みながら、ぜひ秋の夜長を楽しんでいただけたらと思います。
今年の月夜見茶は11月22日までの販売です。
最後に、月夜見茶のお供に、今月の月の暦を書いておきます。
11月までの月の暦を知りたい方は、こちらをご覧くださいね。
2020年9月の月暦
9月1日 小望月 満月の前の月 待宵の月、幾望とも呼ばれます(幾は近いという意味)
9月2日 満月 別名は望(ぼう)、望月(もちづき)ともよばれ、ネイティブアメリカンの呼び名ではHarvest Moon(収穫月)です
9月3日 十六夜 別名を既望(既に望の意味)や不知夜月(いざよいづき)ともいい、いざよいとはためらうことで、月の出が少し遅くなり、ためらいながら出てくる月という意味のようです
9月4日 立待月 月はまだかと立って待ってしまうことです 少しずつ月の出が遅くなるのがわかるようです
9月5日 居待月 昨日は立って待った月ですが、遅くなるので座って待とうという月になります
9月6日 寝待月 寝て待つ月です 臥待月とも呼ばれます もう寝ながら待ちます
9月7日 更待月 夜更けに昇る月を待ちます 別名を亥中の月ともいい、亥の刻に出る月という意味で、だいたい22時ごろです
9月10日 下弦の月、二十三夜 二十三夜の月待ちは願いが叶うといいます
🌝9月13日 二十六夜 逆さ三日月の状態で昇ります 二十六夜の月待ちも願いが叶うといいます
※特に9月の二十六夜は江戸時代に中秋の名月(十五夜)、後の月(十三夜)と合わせて三大月見と呼ばれたお月見の一つで、月光の中に弥陀三尊(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)の姿が現れるといわれています
9月16日 晦日月 月は姿を隠します 月篭りから晦(つごもり)と呼ばれるようになりました
9月17日 新月、朔、朔日、月発ち、月立ち
9月18日 繊月 別名を二日月(ふつかづき)いい、月は見えないことが多いのですが、まれに繊維のように細い月が見えることかららこのように呼ばれています
9月19日 三日月 新月後、最初に見える月です 月の出と書いて朏という字で書かれることもあります
9月24日 上弦の月
9月26日 十日月 特に旧暦十月十日の月見が特別とされています
9月29日 十三夜 満月の次に美しい月といわれています
9月30日 小望月 満月の前の月 待宵の月、幾望とも呼ばれます(幾は近いという意味)
以上となります。
今月もたくさん書かせていただいて、こんな長いものをお読みいただいて、ありがとうございます。
皆さまが健康で楽しい9月を過ごせますことを、祈っております。
ありがとうございました。
烏兎
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