雨の日に眠い、だるい人は梅雨の時期も低気圧も辛いですね。湿邪(水毒・水滞)対策のお話です
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こんにちは。
血圧が低く、病院の先生に「よく動けてますねー」と笑われる烏兎のマスターです。
関東地方も梅雨入り間近の今週は、毎日眠い眠い・・・。
雨の日に眠い、だるい人は梅雨の時期も低気圧も辛いですね。湿邪(水毒・水滞)対策のお話です
梅雨の時期や湿度が高い日には、同じように感じる方もおられるのではないでしょうか。
これが自分の体質だと思っていると、あまり深く考えないで過ごしてしまうのですが、雨の日や梅雨時期に眠くなってしまう原因をちょっと調べてみました。
天気が体調に影響する『気象病』
『気象病』
最近よくメディアで取り上げられる言葉ですが、この症状自体はぜんぜん新しいものではなく、昔から「雨の日は古傷が傷む」とか「膝が痛いからもうすぐ雨が降る」なんて聞きますよね?
これは天気痛と呼ばれるものですが、気象病にはほかにも、めまいや頭痛、肩こりなどの症状や、私もそうですが眠い、だるい、などの症状が出るなど、人によってさまざまです。
原因は確定されていないようですが、最終的には自律神経の乱れを起こすことによって起きてしまうようです。
雨・低気圧の日には眠い、だるい
『梅雨だる』という言葉もあるのですが、企業のアンケートによると、梅雨の時期はなんと半分以上の人が不調を感じるそうです。
主な症状は
- だるい
- 頭痛
- 肩こり
- 関節の痛み
- 眠気
- 冷え
- 身体が重い
- 疲れやすい
- 憂うつ
- 気力の欠如
- イライラ
- めまい
- 耳鳴り
- 食欲不振
- むくみ など
こうしてみると、確かに誰にでも何かしら症状、出ている気がしますよね。
参考サイト
ウーマンウェルネス研究会 ウェルラボ http://www.well-lab.jp/201705/feature/11696
ヨイコトラボ https://www.queensway-group.jp/yoikotolabo/2017/05/17/117
雨や低気圧の日の不調の原因
雨の日や低気圧の日に不調をきたす原因は、先ほどお伝えしたように自律神経の乱れということなのですが、具体的にはこのようなメカニズムによるものだそうです。
1・酸欠
低気圧になると、上昇気流によって空気中の酸素濃度が薄くなり、体内では酸素欠乏状態が起きるそうです。
確かによくあくびが出ますよね。眠いせいかと思っていたのですが、体が酸素を求めているんですね。
また、低気圧で体にかかる圧力が低くなることで体が膨張します。
血管の膨らみによって血流が悪くなり、同様にリンパや酸素の流れも悪くなります。
酸欠状態では脳の働きも悪くなりますので、ぼーっとしたり集中力が低下したり、眠くなったりするわけです。
血の巡りが悪くなれば瘀血が起きて頭痛や腰痛などの原因になりますし、水の流れが悪くなればむくみやめまいの原因になります。
2・副交感神経優位
こちらも気圧の関係で、人の身体は高気圧で交感神経優位に、低気圧で副交感神経優位に働くようにできています。
副交感神経の働きが優位になるとリラックスモードに入ってしまいますので、眠くなったり気力がわかなかったりするわけですね。
3・日照不足
雨の日はお日様が雨雲に隠れいてますからね。
精神安定を作るセロトニンや睡眠を司るメラトニンの分泌が阻害され、憂鬱な気持ちになったり不眠、過眠など睡眠のバランスが崩れてしまいます。
4・冷え・代謝機能の低下
気温の高い暑い雨の日にも、体内で熱中症状態になってしまうなどの不調がありますが、雨の日の冷えによる活動機能の低下や、代謝機能の低下によって排出がうまく行かず、体の中で水毒(水滞)が起きてしまいます。
参考サイト
株式会社 マイナビ https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/suppli/healthcare/018
ほかにも持病や体質が原因のことなど、雨の日の不調の原因はいくつか考えられますが、大切なのは、対策を取ることですよね。
雨・低気圧の不調対策
さて、雨の日の不調の原因はわかりましたが、どんな対策を取ったらよいでしょう?
なんでも、アンケートによると、このお天気による不調、雨の日に体調を崩すと答えた中の8割の人が、なんの対策も取っていないそうです。
梅雨時期も元気に過ごせるように対策を取りましょう!
というわけで対策法をリストアップしておきますね。
- 除湿
- 深呼吸
- 規則正しい生活
- ウオーキング・ヨガ・ストレッチなどの軽い運動
- 晴れ間があれば太陽にあたる
- 身体を温める
- 入浴・半身浴
- アップテンポの音楽を聴く
- 食べ物による対策
すぐにできるものがいくつかありますね。
この中から特に、食べ物による対策を詳しくお伝えさせていただきます。
水飲みすぎてないですか?
次は食べ物による対策をお伝えしたいと思いますが、その前に、もしかして、水分を取りすぎていないでしょうか?
1日水を2リットル飲む美容法などは、いささかブームは去ったのではないかと思うのですが、「人の身体は6割が水、だから水を飲みましょう!」という考えは、多くの方が信じているのではないかと思います。
その考え方は確かに間違いではないのですが、飲む前に大事なことは、充分に排出できることです。
「トイレが近いから大丈夫!」と思っている方も危険で、実は余計な水分が体のあちこちに溜っていて、内臓がむくんでいたり、関節に水が溜まったり、かえって不調の原因になっていることもあります。
特に日本は海に囲まれた島国ですので、もともと湿度が高く、日本人は普通に暮らしていても水滞を起こしやすい体質にあります。
気候風土の違う国から流れてきた方式が自分に合っているかどうか、しっかり見極めてから習慣にした方が賢明です。
漢方の「気・血・水」の流れが健康であれば、多少水を飲みすぎても問題なく排出できますが、水の滞りを起こしやすい方などは、注意されたほうがいいですね。
※ちなみに、漢方は中国のものと思われがちですが、中国から伝わった中医学を基に、日本の気候風土に合わせて発展してきた日本の伝統医療です。
つまり、漢方は日本人の体に合っているということです。
(中医学は中国のものです。ややこしいですね。漢方は日本のものと覚えてください)
梅雨の時期の薬膳食材
さて、この時期食事で注意する点は、今お伝えした、水を取りすぎないことのほか、体を冷やさないよう、冷たいものを取らない、生ものは控える、甘いもの、脂っこいものを控える、などが基本になります。
その上で、体の中の余計な湿を排出してくれる食材を、できれば暖かい状態で取るのが望ましいですね。
利水(体の余計な水分を排出する)食材
はと麦、ささげ、ソラマメ、緑豆、えんどう豆、いんげん豆、とうもろこし(ひげが特に)、なす、きゅうり、冬瓜、じゃがいも、サツマイモ、もやし、鯉、どじょう、金針菜、あわ、昆布、のり、わかめ、パイナップル、すいか、ブドウなど
食欲不振によい食材
なつめ、もち米、唐辛子、パクチー、トマト、えんどう豆、さやいんげん、たまねぎ、サトイモ、サツマイモ、三つ葉、パセリ、キウイ、鶏肉、牛肉など
薬膳のレシピは、正式には五行に基づいて考えられていなければならないのですが、そんなに難しく考えず、金針菜ととうもろこしのヒゲのスープや、うるち米に少しもち米を加えたお米で作るとうもろこしご飯など、シンプルなもので十分です。
昆布で出汁を引いたりしていればなおよいですし、コーンスープなどもいいですね。
偏りがないことも大事ですが、食事はあまり手間暇かけるとそれがストレスになる方もいますので(私がそうです)、簡単料理でもちゃんと体には働いてくれますから、肩に力を入れずトライしてみてください。
上にあげた素材を用いて、梅雨の薬膳茶を作ってもいいですね。
(とうもろこしのヒゲ茶などが代表選手でしょうか? はと麦茶もいいですよ!)
ただ、食材には五性もあり、自分にとって合う食材、合わない食材もありますので、やはり基本は、自分の体質を知ることかと思います。
今日は雨の日の不調についてお届けしましたが、もうすぐここ横浜も梅雨入りします。
よろしければ梅雨や雨の日、低気圧の不調対策のひとつに、ぜひお茶も仲間に入れてくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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