薬膳料理でもお茶でも大活躍!棗(ナツメ)
のんびり更新していますが、烏兎の素材紹介、第二弾は棗(ナツメ)をお送りします。
どうぞゆっくりお読みください。
薬膳でもお茶でも大活躍!棗(ナツメ)
ナツメは前回お送りしたクコの実同様、わりと手に入りやすく、中華料理などでもポピュラーに使われている素材ですね。
クコの実は杏仁豆腐の上に乗っている赤い実というと伝わりやすいですが、ナツメだとどうでしょうか。
ナツメ茶はすぐに思い浮かびますし、ナツメ酒などもあります。
薬膳料理では大活躍で、とてもよく使われています。
簡単に、スープにごろんごろんと入っていたりしますね。
少しレシピを調べてみたら、人気があるのはお粥やジュース、それから参鶏湯やすっぽん鍋、ほかには大棗を甘露煮にしたものなどが作りやすいようです。
Higashiyaさんというお店に『棗バター』というお菓子があるのですが、これが棗にクルミと発酵バターが入っているという・・・想像しただけでもおいしそうですね。
ただこちらのお菓子はナツメヤシ(デーツ)を使っているので、お茶で使っているクロウメモドキ科の棗とは違う品種になります。
ナツメという名前は夏に芽が出ることに由来する、季節にちなんだ名前なのだそうですが、その花言葉は『健康』で、ナツメの効能を調べると納得の花言葉です。
ちなみに茶道具の種類にも『棗』という器がありますが、この名前も植物の棗に似ているということからついています。
健康という花言葉を持つ棗の花は、小さくて黄色い五芒星のような形をしていてとても可憐です。
前回のクコの実は〝不老長寿、不老不死の実〟
と呼ばれていますが、棗は中国では一日食三棗、終生不顕老
といって、1日3つ棗を食べると老いない
という意味です。
そのため、薬膳料理などでは棗の効能としてアンチエイジングを伝えるようですね。一日3つが摂取量といったところでしょうか?
漢方薬でもよく使われていますね。棗が使われている葛根湯、補中益気湯とか小柴胡湯なんかはドラッグストアでも見かけるかもしれません。
栄養素を調べると棗の効能ひとつひとつに思わずうなずいてしまうのですが、日本食品標準成分表によれば、食物繊維やミネラルが豊富で、ほかにも葉酸やカルシウムも多く含み、お釈迦様も断食のスタートは一日一粒の棗から始めたと伝えられています。
そのくらい栄養がつまった果実なんですね。
当店のお茶では棗をよく使います。
烏兎の棗は大きいままではなく、刻んであります。
食べると甘みと酸味が少ないリンゴのような食感で、私はお茶にトッピングのように浮かべて飲みながら食べたりしていますが、食べて美味しいかと聞かれたら、やっぱりリンゴの方が美味しいと思います(^^;)
棗はスーパーなどでも手軽に入手できるので、自作の棗茶を楽しんでみるのもいいですね。
元気のもとといわれるナツメ、ぜひ取り入れてもらえたらと思います。
烏兎の素材紹介、今日はナツメをお伝えしました。
お読みいただいてありがとうございました。
烏兎