そのまま食べてもおいしい、クコの実
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烏兎の素材紹介、第一弾はやはりこちらですね。
クコの実
クコの実、薬膳料理や中華料理でもよく使われていますし、乾燥させたものが手軽にスーパーでも手に入りますので、お使いの方も多いかと思います。
甘いものが好きな方ならピンと来るかもしれませんが、クコの実はよく、杏仁豆腐の上にちょこんと乗っていますね。
杏仁豆腐の上に乗っているクコの実は戻してあって柔らかいですが、クコの実の戻し方は簡単で、水に入れておけばすぐにふっくらします。
お茶に浮かべてもいいですよね。
普段飲んでいるお茶にちょっと浮かべるだけ食べられます。
また、もちろんそのままでも食べられます。
薬用酒のレシピも有名で、枸杞酒は滋養強壮や眼精疲労によいようです。
ドライフルーツですので、噛むと柔らかく甘みがあります。
2016年にNHKの情報番組『あさイチ』でもスーパーフードとして取り上げたようで、モデルのミランダ・カーさんも美容のために食べているのだとか?(すみません、観ていないのですが)
英語ではゴジベリー、ウルフベリーと呼ばれているようですが、正しくはLycium chinense、英名はChinese boxthornです。
せっかくですのでクコの実について学術的に?紹介しますね。
クコとはナス科の落葉低木で、クコの実とはそのまま、クコの木に成る実ですね。
分布地は中国、台湾、朝鮮半島、日本など。
『薬草・漢方薬 効きめのある飲み方作り方』という書籍によると、育てるのは難しくないそうで、さし木で簡単に増やせるそうです。
国産でもクコの実を育てている方はいるようですが、ちょっと探してみたのですが、販売しているもので国産品はほとんどないようですね。(あったら教えてください)
そういえば同じクコの実でも、ナガバクコの実はクコの実よりも小さいそうです。
クコの品質は大粒で肉厚のものが上級品とされていますが、烏兎のクコは、戻すとふっくら大きくなりますよ。
クコの実、漢方では?
クコの漢名は「枸杞」といって、日本ではこれを音読みして「クコ」と呼んでいます。
漢方ではクコの実は「枸杞子」と書いて「くこし」と読みますが、この読み方はかわいいですよね。
漢方ではクコは実以外にも根皮を「地骨皮(じこっぴ)」、葉を「枸杞葉(くこよう)」と呼び、地骨皮は漢方処方、枸杞葉は民間薬として用いられています。
クコの根皮は医薬品扱いなんですね。
さて、クコの実は〝不老長寿、不老不死の実〟と呼ばれていますが、こちらを転載させていただきます。
あさイチで特集された時のNHKの記事を探すと、このように書かれていました。
大人気スーパーフードシリーズ、今回はニューヨーク発の美容食材「ゴジベリー」。あのスーパーモデル・ミランダカーなどが食べていることをネットで公開したことで人気に火が付き、日本のスーパーでも「ゴジベリー」と名が付く商品が続々と並びはじめています。その正体はあんにん豆腐の上にちょこんとのっている赤い食材「クコの実」。ある大手化粧品メーカーの研究では、ゴジベリーを食べると、肌のシミができにくくなるという驚きのパワーも実証されています。しかも一日5グラム(28粒)、たった30円分を食べ続けるだけで期待できるという超優れモノ。今回は、3人のシェフたちが「毎日ラクラク28粒レシピ」を考案しました!日々の献立も潤う、簡単ゴジベリー料理を大公開します。http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/160913/1.html
あさイチでは一日の量を5gとして、約28粒食べるための食べ方(レシピ)などを紹介したようです。
でもクコの実は味噌汁やスープ、お茶にさっと入れるだけで食べられますので、それほど複雑なレシピがなくてもよさそうですね。
効能について、あさイチの紹介ではある大手化粧品メーカ
とありますが、資生堂さんがクコの実を使った製品を出していますね。
からだの中から紫外線ダメージを防ぐ! クコ(枸杞)の実エキス
クコ(枸杞)の実のエキスをからだの中に摂取すると、紫外線による急性傷害を防げることが、資生堂の研究で明らかになりました。中略
枸杞の実エキスを摂取することでシミのできにくい体質づくりが可能であることを示しています。
クコ(枸杞)の実エキス – 資生堂 http://www.shiseidogroup.jp/rd/report_f/kuko.html
つまり、シミができにくくなるということですね。
アンチエイジングに用いられるのもわかる気がします。
白髪や老眼でクコを取りたいと思う方も多くいますね。
また、医学的には血圧降下作用や血糖降下作用などの研究も進められているそうです。
クコの実、漢方での性質
クコの実を漢方や薬膳として用いた時の働きは
五味:甘
五性:平
帰経:肝・腎・肺
平性なので比較的どんな方にも用いれる素材ですが、脾が弱く下痢をしやすい方には向きません。
薬品ではないので副作用という言い方はしませんが、私もクコの実はそのまま食べると結構な頻度でお腹が下ります。
(お茶ではクコを入れて毎日飲んでいますが大丈夫です)
また、妊娠中や授乳中は食べない方がよいという情報があります。
月経促進や人工中絶薬の作用をする成分(ベタイン)が含有されているため、「妊婦あるいは授乳中の摂取は避けたほうがよい」
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B3#cite_note-hfnet-1
確かに、スーパーフードとして注目されているクコの実ですが、誰が食べてもよい効果が出る食べものはないんですよね。
『〇〇にいい食べ物』よりも、ご自身の体に合った食べ物を食べていたら、〇〇もよくなった、の道のりを歩む方がよさそうです^^
さて、今回は素材からクコの実を取り上げました。
クコの実をお茶に使うとほんのり甘みが加わり、存在感のある赤い実は地味な色の素材が多い東洋ハーブの中で、見た目にもきれいで、飲むのが楽しくなるお茶になります。
クコの実はスーパーなどで手軽に手に入ります。
比較的安価のものも多いですので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
次回の素材紹介も楽しみにしていてください。
ありがとうございました。
烏兎