烏兎さんから2020年6月の吉日のお知らせ

こんにちは、暦のお茶 烏兎です。
気付けば今年ももう6月ですね。
今のところ沖縄から九州南部までが梅雨入りし、ここ横浜では今週はお天気が続いています。
季節の移り変わりも瞬く間のようですが、皆さまはどんな日々をお過ごしでしょうか?

烏兎さんから2020年6月の吉日のお知らせ

新型コロナウイルスの発生が伝えられてから半年弱くらいでしょうか。
日本では1月16日に最初の感染者の公式発表があり、それからたった3カ月ほどで社会が様変わりしました。

そして現在、緊急事態宣言が全国解除になったものの、先行き不安な日々です。

疫病退散祈願でアマビエが流行っておりますが、こんなときだからこそ何かに願いたくなるのは、大昔から八百万の神様がおり、山にも海にも森にも土にも岩にも竈(かまど)にもお米にもトイレにも神様がいる・・・ありとあらゆるものに神様を感じる日本人の、根源的な意識の表れなのかもしれませんね。

漢方でも気は重要な要素ですが、結界で守られた神社の中に清浄な気が流れているように、「気」や「波動」など、目には見えないけれどなんとなく伝わる感覚を、本来、日本人は感じ取れるのだと思います。

悪い気の流れているところには行かない、近寄らないでいられる(ウイルスも換気の悪いところに留まりますしね)、そんなセンサーみたいな能力が働いてくれるといいですよね。
それだけでも多くの危険から遠ざかる気がするのですが。

当店の、暦から良い日を選んでお茶を作るというのも、単なる縁起といえばそれまでですが、こちらが思っていたより多くのお客さまが喜んでくださるのを思うと、やっぱりお客さまの心の中には八百万の神様がいて、そのうちの「暦の神様」が喜んでくれているのだろうと思います。

以前、天赦日を説明したときに一部書きましたが、暦の神様って本当にたくさんいるんですよ。
烏兎さんから2019年11月の吉日のお知らせ

そういえばお米一粒には七人の神様がいると教えられて育ちましたが、お茶碗一杯、おにぎり一個には、いったい何人の神様がいるのでしょう。
・・・だいぶ密ですね

そうそう、神様といえば6月は夏越の祓があります。
期間限定ブレンド『夏越のお茶』は5日、二十四節気で芒種の節入り日から再販しますので、こちらもぜひどうぞよろしくお願いします。

夏越の祓と夏越のお茶について、詳しくは当店サイトのこちらの記事をご覧ください。

さて、というわけで本日も吉日をお伝えします。
毎度前置き長すぎですね!
それでは、参りましょう!

2020年6月の吉日のお知らせ

今月は夏越のお茶の販売がありますので、せっかくなので月の暦も書いておきますね。

6月と12月は大祓のある浄化月ですので、よかったら夏越のお茶や浄化三茶など、ぜひ続けてお飲みください。

また、今月は天赦日もあります。

さらに同じ日に九星日盤の遁行の切り替わり日(しかも超特殊日!)があり、翌日の夏至は部分日食となる新月など、エネルギーの動きがすごそうです。


1日 十日月☽

3日 十二直 成(万物成就の日)

4日 十三夜☽

5日 小望月☽・二十四節気 芒種・大安吉日 ←期間限定『夏越のお茶』再販スタートです。7月4日まで!

6日 満月☽

7日 十六夜☽・一粒万倍日

8日 立待月☽・一粒万倍日

9日 居待月☽・十二直 除(不浄を除く日)

10日 寝待月☽・十二直 満(万物が満ちる日)

11日 更待月☽・大安吉日・十二直 平(万事に吉日)

12日 牛宿日(二十八宿の吉日)

13日 下弦の月☽

14日 二十三夜☽

16日 十二直 成(万物成就の日)

17日 二十六夜☽・大安吉日

18日 二十八宿 奎(万事に大吉日) ←父の日のお茶この日まで受け付け

19日 一粒万倍日

20日 晦日月☽・天赦日・一粒万倍日・陰遁始め

21日 新月☽・部分日食・夏至・父の日・大安吉日・十二直 除(不浄を除く日)

22日 十二直 満(万物が満ちる日)

23日 三日月☽・十二直 平(万事に吉日)

26日 鬼宿日(二十八宿の最良日)

27日 大安吉日

28日 上弦の月☽・十二直 成(万物成就の日)

30日 十日月☽・夏越の大祓(大祓、夏越祭)

※6月はどこかでほかにもお茶を出すかもしれません。間に合えば!

トピックス・2020年6月の行事

冒頭で書かせていただいたように、今月は重要日が多くあります。
月の後半に集中していますが、大祓に合わせて少しずつ心身を整えて行かれるとよいと思います。

20日 天赦日・陰遁始め

まずは天赦日です。
2020年は7日ある天赦日の4日目。
この日が過ぎると次の天赦日は9月2日ですので、少し間が開きます。

また、この日は年に2回ある九星の日盤の遁行の切り替わり日となります。
昨年書いた11月の吉日でもご紹介していますが、日の九星の動きが切替る日なのですね。

烏兎さんから2019年11月の吉日のお知らせ

そして昨年の11月の記事では夏至と冬至、それぞれにもっとも近い甲子の日が遁行の切替りとお伝えしていますが、実は今年は九星の閏年にあたり、12年に一度の特殊日となります。

九星の閏年については、意味合いは皆さんがよくご存知の閏年(4年に1回、2月29日まである今年がそうですね)、こちらと同じです。

詳しい理由は省略しますが、とにもかくにも「12年に一度の特別な日が来る」と思っていただけたらと思います。

日盤九星の切り替わりというのは、東洋占星術では重要な日となり、大きなエネルギーが動く日となります。

天赦日と一粒万倍日が重なる吉日でもありますし、この日のお作りのご希望がありましたら、お早めにご予約いただければと思います。

※翌日の夏至がまたパワフルな日なので、どちらにしようか迷われることもあるかと思います。
その際はお客さまのご生年月日からお勧めの日をお伝えしますので、お気軽にご相談ください。

21日 夏至・部分日食・父の日

まずは父の日です。
父の日のお茶は6月18日まで受け付けていますので、よろしければお申し付けください。

移動もままならないこともあると思いますので、メッセージをお預かりしての直送も承ります。

ちなみに父の日の由来ですが、母の日同様、こちらもアメリカが発祥で、母の日があるのに父の日がないことを不憫に思った心優しきソノラ・スマート・ドットさんが教会に進言し、1910年に初めての式典が開催されました。

しかし父の日が周知されるまでには時間がかかり、実際にアメリカで父の日が祝日となったのは1972年です。
まだ48年しか経っていないのですね。

日本でも父の日が定着し始めたのは1980年代に入ってからのことです。
普及の理由はデパートの販売戦略ですので、こちらも、バレンタインデーやハロウィンと同じですね。

それでも母の日、父の日など、普段は言えない感謝を伝える機会を得られることは、きっとたくさんの人にとってよいことだと思います。

皆さまもぜひ、父の日はお父さまにお茶の一杯でも煎れてあげてくださいね。

烏兎さんは昨年父が他界しましたので、もうお茶を煎れることもできませんが、ご健在なのであれば、伝えられるうちに思いを伝えていただけたらと思います。

夏至・部分日食

夏至です。
北半球では一年のうちで最も昼が長く、夜が短い日となります。
つまり夏至は、陰陽でもっとも陽の力が強い日となります。
(夏至の前後も陽の力が高まっていますので、ぜひこの時期は意識してお過ごしください。毎日お茶飲んでね🍵)

夏至に対して冬至は、逆に陰の力が極まる時期ですね。

夏至(陽)と冬至(陰)は、陰陽説が二元論ではなく、陰と陽の二気が、相互に伸びたり縮んだり、消長しながら秩序を保っていることがよくわかる例ですね。

さてそんな陰と陽の代表選手といえば、太陽と月ですね。

この21日の夏至の日は、金環日食(日本では部分日食)となります。

画像:国立天文台

つまり月は新月となり、こちらも大きなエネルギーの動きがあるタイミングと重なります。
※次に日本で観察できる日食は、2023年4月20日で少し先です。

さらにこの日は、十二直では烏兎さんがもっともお茶を作るのに適していると思う「不浄を祓い百の凶を取り除く」除の日です。
大安吉日も重なっています。

なんかもう、書いているだけでクラクラしてきますね。

前日の天赦日と迷われるかと思いますので、ご相談いただければお客さまのご生年月日からお勧めの日をお選びしますので、お気軽にどうぞ。

余談ですがシェイクスピアの「真夏の夜の夢」は夏至の夜のことだそうですよ。
ヨーロッパでは夏至には妖精がお祭りを開くのだとか。

今年の夏至は日曜日ですので、ぜひ早い時間からゆっくり夜を楽しんでくださいな💃
傍らに当店のお茶を置いてくださると嬉しいです☺

30日 夏越の祓

夏越の祓、昨年もお伝えしていますのでよくご存知の方もおられるかもしれませんが、今年もお伝えさせていただきます。

6月と12月の晦日に、大祓といって神道では重要な儀式が行われます。
神社では普段から祓の儀式は行われていますが、年に2回のこの大祓は、天下万民の罪穢を祓う、国単位の浄化儀式です。

古くは古事記や日本書紀にも記載されている歴史ある行事で、12月晦日の大祓を「年越の祓(としこしのはらえ)」、6月晦日の大祓を「夏越(名越)の祓」や「夏越祭」、「夏祓」、「六月の大祓」、「六月祓」などと呼びます。

夏越の祓では新年を迎えて半年の間に溜めてしまった罪や穢れ、厄災を祓い浄化します。

このような茅の輪が神社に備えられているのを見たことがある方もおられるかもしれませんが、この輪を八の字に三回くぐると穢れが祓われるといわれています。

また、人形(形代)に息を吹きかけたり撫でたりして水に流すことで穢れを祓う方法もあります。

こちらは郵送でも受け付けている神社が多いと思いますので、このご時世ですので、利用されるとよいかもしれません。

更に詳しくは、サイトの方にも記事がありますので、よろしければご覧ください。

6月芒種は期間限定ブレンド「夏越のお茶」再販のお知らせ

穢れを祓うの「穢れ」は、「気枯れ」のことでもあります。
穢れを浴びると「気」が枯れてしまうのです。

先ほど、「悪い気の流れているところには行かない、近寄らないようにできたら」というお話をしましたが、気の悪いところに行くと、気が枯れてしまうのですね。

そして人の体を覆っている気のバリアが効かなくなり、邪気が入りやすくなります。

気のバリアというのはスピリチュアルの話ではなく、漢方の話です。
漢方では気が不足したら補ってバリアを強くするという考えですが、祓とは枯れた気を浄化する作業ですね。

どちらもとても大切で重要なことと思います。

大祓は年に2回。
九星の遁行の切り替わりも年に2回。
夏至と冬至、春分と秋分など、年に2回って多いですよね。
すべては対になっていて、どちらが上も下なく、どちらも大切です。

陰と陽。
心と体。
新型コロナウイルスとの付き合いもまだまだ長くなりそうですので、手洗いや消毒などで体は物理的に守りながら、心は、楽しい時間を過ごすこと、そしてリラックスや浄化で精神的な保護をしてあげてくださいね。

今年の夏越のお茶は、大きな蓮の種を2つに割って、7杯のうち2杯だけに入れてお作りします。
遊び心とちょっとした願掛けです。
良かったら楽しみにしてお飲みください。

以上、今月も長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

夏越のお茶の販売も2年目となり、嬉しい限りです。

昨年お飲みいただいたお客さまも、今年初めて見るというお客さまも、よろしければぜひ夏越のお茶、お試しください。

今月もありがとうございました。

暦のお茶 烏兎