本の紹介「漢方小説」

こんにちは。烏兎のマスターです。
今日は本の紹介をさせていただきます。
その名も「漢方小説」

先日、インスタでよく本を紹介している方の投稿から、興味を持った中島たい子さんの「漢方小説」という本を読みました。
2005年発行で現在は文庫化されています。
本画像
(図書館で借りたのですが、とても面白かったので購入しようと思います)
2004年のすばる文学賞を受賞しています。

 

ふだん、漢方理論や五行の話などを説明するのに、うまい言葉やうまい例えが浮かばない私には、さすがプロの文章で唸るほど読みやすく、わかりやすく、面白く、この本配りたい!と思ったほどの一冊でした。
(すばる文学賞、納得です)

この先はネタバレというほどではないのですが、少し詳しく書いてしまいましたので、内容を知りたくない方はこの先は読まないでくださいね。

でも、私のつたない説明より実際の本は何倍も面白いですので、それほど心配はいらないと思いますが。

マスターイラスト

物語は30代のフリーランスの女性が、原因不明で体調が悪くなり、西洋医学の病院を渡り歩いたのちに漢方に辿り着くという展開ですが、主人公自身が漢方に対して怪しいという印象を持っているので、調べて行く過程で説明される中医学の考え方や陰陽五行説などが、わかりやすく書かれいます。

 

ちなみに本のキャッチコピーは薬も、癒しも効かない、あなたに贈る処方箋。

喜ぶオジサンイラスト

文章は軽く、ユーモラスに描かれていてとても読みやすく、またたく間に読み切ってしまいました。笑いのツボがたくさんあります。

主人公の病気にしても、ちょっとイケメンの先生が(主人公はだからこそ漢方を知ろうとする)

「だから強いてつけるとしたら、あなたの病名は『色々なところが弱い』というあなただけの病気です」

という、なんとも深刻さに欠ける、でも現実にはとても多い症状なわけです。

西洋医学で嫌な思いをした主人公ですが、しかし全編通して小説は決して西洋医学を否定するわけではなく、西洋薬と漢方薬の違いをNBAに例えて、西洋薬はポイントゲッター、漢方薬は連係プレーなど、それぞれの長所、短所を的確に表現しています。

カエルとバスケ

それから物語は徐々に「精神と病気の結びつき」へと進んで行きますが、終盤では感情にスポットをあてています。

主人公は本で読んだ知識を思い返し

人に五藏あり、五気を化して、以て喜怒悲憂恐生ず

この言葉について思考を巡らせます。

(これは黄帝内経という古い文献の、病気の外因と内因を解説したもので、原文は人有五蔵化五気.以生喜怒悲憂恐です。人は五臓の五気によって感情が生じているということです。※五志は怒・喜・思・憂・恐です。怒・喜・思・憂(悲)・恐(驚)で七情といいます)

五行相関イラスト

さらに五行の相克関係から書かれていた、この言葉を思い返します。

喜びは悲しみに勝ち、悲しみは怒りに勝ち、怒りは思いに勝ち、思いは恐れに勝ち、恐れは喜びに勝つ

ここから主人公は気付きへと導かれます。

思いは恐れに勝てる・・・

主人公の「病気を治したい」という目的の、その中にある本当の気持。

自分の本当の気持を知るのは、自分の人生を生きる意味でとても大切なことですよね。

さて、まだまだ文中で取り上げられた絶妙な例えについて、書きたいことはいっぱいあるのですが、このくらいにしておきますね。

文庫化されていますので、機会あればぜひ手に取ってみてください。

マスターイラスト

完全に健康な状態の人なんて、いませんよね。
誰しもどこかしら弱いところがあって、そこがそれ以上弱くならないようにするのは、西洋医学にはできない、漢方のもっとも得意とするところだと思います。

当店の特徴はそこにもうひとつ、東洋占星術の観点が加わるのですが、これも決してただの占いや単なるこじつけではなく、東洋占星術と東洋医学はもともと同じ理論です。

カウンセリングブレンドで体調をお聞きすると、こちらが驚くくらい、星周りの弱いところが体の弱いところに出ていることがあります。
特に症状が複雑化する前の、子供の頃の体質や症状をお聞きすると、顕著に感じます。
(当店で東洋占星術の観点を含んでいるお茶は、カウンセリングブレンドとオリジナルブレンドの一部です)

少し話がそれましたが、感情と体の関係、もちろん、気が病めば体も病むのはなんとなくわかると思いますが、例えば、憂いを持つと肺を病むとか、考えすぎると脾(胃)を傷めるなどは、少々不思議な関係ですよね。

五行イラスト

逆に、肺が弱くなれば憂いやすくなりますし、脾が弱れば思いばかりに囚われる、という状態にもなります。
すべては相互に関わってるのですものね。

ちょうど先日、当店では秋の漢方茶をラインナップに加えましたが、秋が物悲しい(物憂い)季節に感じるのは、空気が乾燥し始め、肺を弱くし、その結果、気持ちも憂うという流れが考えられますね。
(人の体はもっと複雑ですので、一概には言えませんが)

そのまま咳が出て風邪をひき、高熱で病院にいくようなことにならないために、体の声を早めに聞いて、労ってあげたいものです。

自分専用のお茶であるカウンセリングブレンドも、季節によって調整が必要なのは、そのためですね。

できれば病院に行くよりも、普段の生活で整えたいですよね。

おじさん伸びイラスト
適度な運動、偏りのない食生活、ストレスを逃がしてくれる趣味なども大切ですが、そんなアイテムの一つに、当店の漢方茶も加えていただけたら嬉しく思います。

お茶を飲むおじさん画像

ではまた長くなってしまいました。
これで失礼いたします。

最後に、良本を紹介してくださった素肌美庵marryさん(Instagram)に感謝申し上げます。
ありがとうございました!

雑談

Posted by Master